UCLA医学部の津川助教授が「BASE FOODは健康に良い」と科学的に考える理由
こんにちは。BASE FOOD note編集部です。
UCLA医学部の助教授であり、「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」の著者である津川友介助教授は、現在ベースフードに顧問として関わってくださっています。
津川助教授は、今まで行われてきた数多くの研究に基づいて「BASE FOODは健康に良い」と支持してくださっています。科学的エビデンスに基づいた「体に良い食事」を発信し続けている津川助教授が、なぜBASE FOODがからだに良いと考えるのか。その理由を伺いました。
津川友介
カリフォルニア大学ロサンゼルス校（UCLA）医学部（内科）・公衆衛生大学院（医療政策学）准教授、医師。ハーバード大学博士課程修了（PhD）。聖路加国際病院、世界銀行、ハーバード公衆衛生大学院での勤務を経て、2017年より現職。JAMA Intern Med、BMJ等に原著論文を複数掲載。著書に週刊ダイヤモンドベスト経済学書第1位の「原因と結果の経済学」（ダイヤモンド社、中室牧子氏と共著）、「世界一わかりやすい医療政策の教科書」（医学書院）など。専門は医療政策学、医療経済学。 高齢化社会を迎える日本人の健康を改善すべく、エビデンスに基づいた情報を発信している。
目新しい情報でなく、正しい健康情報を
世間には様々な健康情報が溢れていますが、残念なことに、科学的根拠に基づかない誤った情報も数多く流布しています。「◯◯だけをとれば健康になれる」といった極端な食事法は、間違った情報だったとしても、目新しいため、話題にのぼり易いのです。世の中の健康食品も、消費者の目をひくために、極端なつくりになっているものが多いという現実もあります。
本当に健康になりたいなら、飛びつきやすい情報でなく、正しい情報を取り入れなければなりません。そのためには、科学的エビデンスに基づいた情報を選ぶことが大切です。
私は今まで、からだに良い食事とは何なのか、数多くの科学的に信頼できるエビデンスをまとめてきましたが、日本人の食事にとって最大の問題のひとつは「主食」であると考えています。
主原料は、体に良い「茶色い炭水化物」
炭水化物には、小麦粉や白米などの精製された「白い炭水化物」（＝健康に悪い）と、全粒粉や玄米などの精製されていない「茶色い炭水化物」（＝健康によい）の2種類があります。
この「白い炭水化物」の摂取量が多すぎることが、現代の日本人の食事の問題点だと考えます。BASE FOODの原材料が、全粒粉などの「茶色い炭水化物」であることは重要なポイントだと思います。
昨今の糖質制限ブームの影響で、糖質を気にしている方は多いと思いますが、ただ炭水化物を減らせば良いわけではありません。
炭水化物は、摂り過ぎも摂らな過ぎも、健康に良くないのです。ある研究では、摂取する炭水化物の割合と死亡リスクには、U字の関係性があり、つまり、摂り過ぎても摂らな過ぎても死亡のリスクが高まることが明らかになっています。（Seidelman, Lancet Public Health, 2018）。
他にも糖質制限食を続けていると、便秘（糖質制限食を行った人の68％に認められた）、口臭（38％）、筋力低下（25％）などの副作用があるという研究結果もあります（Yancy, Ann Intern Med, 2004）。
では、どうすれば良いのか。私は「白い炭水化物」を「茶色い炭水化物」に置き換えることを推奨しています。最新の研究結果によると、全粒粉などの精製されていない炭水化物を食べている人ほど、死亡率、心筋梗塞、糖尿病、大腸がんなどのリスクが低かったと報告されています（Raynolds, Lancet, 2019）。
食事は、短距離走でなくマラソン
BASE FOODは、主食を置き換える形で取り入れられるため、長期的に続けやすいのも良いことだと思います。
食事は、短距離走でなくマラソンです。健康にしても、ダイエットにしても、からだを変えるためには、食事を長期的に変えないといけません。炭水化物を抜くなど、今の習慣を大きく変えるのは難しいですが、例えば、食パンをBASE BREADに置き換えるなど、主食を置き換えるだけならば、今の習慣を変えずに済むので、無理なく続けることができるのではないでしょうか。
低炭水化物ダイエットは、半年程度の短期間だと効果がみられますが、1年以上の長期間だと効果がないと報告されています（Foster, NEJM 2003）。
理由は、極端に炭水化物を抜く食生活は、長期的には続けることが難しいためだと考えられています。
BASE FOODは、小麦全粒粉をベースにしているため適度に糖質を抑えられ、かつ「主食」を置き換える形で無理なく継続できるため、健康やダイエットへの効果も期待できると思います。
また「主食を置き換える」ことは、食生活を変える上で大きなインパクトがあります。主食は食事の中で大半を占めているためです。もし今、白い主食（白米、食パンなど）が中心の食生活をしているのなら、これを「体に良い主食」に置き換えると、食事の大きな割合が「体に良い食べもの」に置き換わることになります。
全粒粉には含まれない栄養素もカバー
BASE FOODは、からだに良い炭水化物である全粒粉に加えて、さらに昆布や大豆、チアシードなど、主に自然由来の栄養価の高い原材料を10種類以上ブレンドしているので、全粒粉だけには含まれない栄養素もバランスよく含んでいます。
からだに良い食生活を送るためには、健康に良い食材を使ってバランスを達成することが有益ですが、BASE FOODにはこのように、様々な食材がブレンドされて含まれているので、主食そのものが「バランスの良い食事」になっていると考えられます。
また、自然食材をブレンドしているということは、それぞれの食材に含まれる微量栄養素も摂取できると思われます。そのためサプリメントなどで純粋な栄養素のみをとるよりも、まだ知られていない栄養素が欠乏するリスクが少ない、というメリットもあります。
他にもBASE FOODは、「白米の食べ過ぎと塩分の摂り過ぎ」という、日本人の不健康の二大要因にもアプローチできると考えられます。BASE FOODは、糖質と塩分は抑えており、さらに塩分の排出を助けるカリウムを含んでいるため、他の食事で摂ってしまった塩分の悪影響も低減することができるでしょう。
BASE FOODを上手に活用して、皆さんが体に良い食生活を送れるよう願っています。